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アルトラ ヴィアオリンパス レビュー

アルトラ ランニングシューズ

アルトラから発売されているクッション性の高いシューズ、ヴィアオリンパス。

既に2代目が登場していますが、今回はヴィアオリンパスのレビューになります。

アルトラらしい0ドロップ、ワイドトゥボックスはそのままに。

クッション性を高めているヴィアオリンパス。

早速解説、レビューもしていきます。

 

製品スペック

公式から発表されているデータは以下の通り。

 

・重量:312 g(Mens US10.5 / 28.5cm)
・ミッドソール: Altra EGO™ MAX
・アウトソール:ラバー
・クッション:Max
・スタックハイト:33mm
・アッパー:超軽量 & 優れた通気性
FootShape™:ORIGINAL
アルトラ公式より
基本的にマックスクッション、クッション性を高めているのが本作の特徴です。
以下では個人的に面白い所をいくつか解説します。

メリット 非常に高い安定性

今作の非常に特徴的な所として、安定性が異様に高いことが挙げられます。
使い込めばもう少し動きやすくなると思いますが
※筆者だと50kmくらい走ればだいぶ扱いやすくなってきました
何より安定感、安定性が高いのが特徴です。

というのも、runrepertでのレビューにもある通り、まずフォーム材が全体的にやや硬めです。

決してカチコチという訳ではないのですが

昨今の柔らかい、ふわっと沈む感触はあまりありません。
※また、寒い時期はコツコツ音が鳴るくらい硬くなります…

加えて、靴底が全体的に幅広い仕上がりですし。

ラバーの構成として、縁部分が硬度高くなっているので、より安定性が増しています。

また、バケットシートのように側面を高くしているので

側方へのズレ感、ブレ感も全くないのも強みです。

ヒールカップもアルトラにしてはしっかりしている方で、かかと周りの安定性もまだある印象。

踵骨でのぐらつきを抑えつつ、底面部はこれでもかというくらい安定性を高めています。

なので、長い距離をゆっくり走る時なんかにぴったりという印象です。

 

デメリット 動きにくさすら感じる安定感

安定感がこれでもか、とある一方で、逆に動きにくさすら感じさせるのがヴィアオリンパスの短所。

ここは安定性とトレードオフなので、そういうものだと割り切るしかないです。

というのも、ソール縁、青部分が硬質なラバーであるため

高すぎるほどの安定性を発揮しています。

ソール部分にガイドするような意匠はあるのですが

ソールの幅、ソールの硬さから、フレキシブルさが無く。

加えてプレート等で押し出す機構も無いので

人によっては動きにくい、とすら感じさせるほどの安定性を誇っています。

感覚的にはRIDEZAのような感覚をもっていないと、走りにくいと思います。

 

デメリット 若干脱げやすいかかと

非常に工夫が凝らされていますが、ソールユニットの硬度から、かかとは若干脱げやすいケースが出るかと思います。

ソールが硬い、屈曲しにくいと、圧の関係でかかとは脱げやすくなりやすいです。

本作はその脱げやすさを、多くのパッドでかかと、甲部を包み込む設計を採用。

そうすることで、かかとがなるべく脱げにくくなっているのが特徴です。

デメリットではあるんですが、対策はちゃんとしています。

ただ、履いてみてどうしてもかかとが脱げやすい場合。

様々な対処法がありますが、まずは靴紐を強度の高いものに変えることをおススメします。

シュータン部分に厚みがあるので、ある程度圧がかかっても問題ないためです。

 

他だと手で曲げて屈曲性を良くしたり

少しだけかかとに滑り止めのついた靴下を履くのも有効です。

補足1 全体的にサピネーション、O脚、外側荷重向け

ラバーの配置、硬度の変化から、基本的にオーバープロネーションよりは
サピネーション、やや外側で接地しやすいランナーの方が適しやすいです。
もちろん、ニュートラルなランナーも対応可能。
内側縦アーチ部分は肉抜きされており、なおかつ拇指側にグリップが効く設計。
加えて、拇指~第二趾に荷重が抜けやすいライン設計がありますし
サピネーション対策として、足趾外側へは荷重が流れにくい硬度設計でもあります。
ヒール下のフォーム形状でもわかる通り、内側は少したわみを出しやすい意匠。

そのため、オーバープロネーション、回内足の方はおとなしくプロビジョンを選びましょう。

 

ちなみに余談ですが

もしインソールを組み合わせるなら、比較的広範に対応できるRUN PERFORMANCE INSOLEか

3点支持、0ドロップを重視したBA2NE系のインソールが良いでしょう。

 

もしくは、厚底によって足底部刺激が足らなくなるので

補うという意味で、naboso製品を使うのも良いと思います。

どうしてもオーバープロネーションだけど履いてみたい、という方は

スーパーフィートなどを組み合わせれば多少相殺はできるかと思います。

 

補足2 ロッカーの効果は限定的

runrepeatではロッカーがあることで2mm~4mmのドロップシューズのような感覚があり

スムーズな移動が可能になったとの話がありますが。

完全にフラットなシューズよりはそうですが、あまり期待しない方が良い設計でもあります。

特に前足部ロッカーに関しては、ソールの巻き上がりがどこから発生しているかで話が変わります。

本作では母指球、小趾球まではフラットに接地できるので

ロールしてコロコロ転がるような感覚は生まれません。

あくまで0ドロップシューズ、分厚い分の抜け感を出すためのロッカーです。

なので、HOKAONEONEのようなロールする動きは無く。

ミッドフットでの走法が最も適しやすい設計になっています。
※フォア、ヒールストライクでもこのシューズは対応可です。

ちなみにそういう意味では、B-TRで完全トレーニング用にするというのも面白いかもしれません。

 

補足3 長期間走る&暖かくなると感触が良くなった

180kmほど走ったので、経過報告を。

まずは一番大きいのが気温で、暖かくなればなるほど、上記のデメリットが消えていっています。

というのも、ミッドソールが柔らかく弾力が出てきているので

曲がりやすくなって、ロッカーの動きが出てくる上、程よい安定性へ落ち着いています。

ただ、ここまで気温で感触が変わるのは、ちょっと製品として困るとは思います…笑

もちろん、昨今のシューズのように柔らかくてフワフワ、ということは無いのですが。

履く時期、気温によってだいぶ感触が左右されるシューズという印象です。

履きこんだ分も含めると、少し履きこまないと良さが出てこないシューズとなっていました。

 

まとめ

今回はアルトラのMAXクッションシューズ、ヴィアオリンパスを気になった所を解説しました。

スタックハイト33mmである分、不安定性を取り除くために様々工夫が凝らされていました。

スピードを出すためのシューズではないので

軽いジョグや、長距離を走る際に活躍するシューズという印象でした。

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